真実の口

真実の口

京橋の新京橋商店街の入り口には「真実の口」があります。ここはローマか?大阪か?はい、大阪です。
街づくりのテーマが「ローマの下町」であったことから、京橋周辺をローマにすべくローマの休日で有名な真実の口を拝借したようですが、さすが大阪。本家よりも数倍大きく造られていて、肝心の口に手を入れられない仕様になっております。が、歓楽街でもある京橋では、生粋のお笑い魂とお酒の力で大きさの壁をよじ登って真実の口に手を入れる人もちらほらいるようです。
ローマの下町計画は途中で頓挫してしまったようですが、真実の口は絶好の待ち合わせスポットとして昔から大阪の皆に重宝されています。
商店街の入り口に突然あるなんて違和感があるのでは?と思われそうですが、それが商店街や町並みと馴染んで全く違和感が無いのです。初めて見たときはなぜここに真実の口?!と驚くかもしれませんが、なんだかすごく馴染んでいて納得したような気持ちになるのです。それはおそらく、京橋の下町っぽさに所以があるのではないでしょうか。商店街の飲み屋は歩道との境目がビニールのカーテンで仕切られていたり、立ち飲み屋で隣の人と盛り上がったりと、そんな昭和な雰囲気が逆に新しく感じる若者と中年層が入り混じる不思議な街。真実の口と京橋という合い交わらなさそうな二つがなぜか調和しているのは、その象徴ではないでしょうか。
誰かと距離を近づけたいとき、気心の知れた友達と今日どこいく~?となったとき、ミナミやキタのお決まりスポットで遊ぶのも楽しいと思いますが、たまには趣向を変えて大阪のディープな町・京橋に行ってみるのも面白いかもしれません。人と人の距離が近い京橋の空気が、いつもならしないような込み入った話を自然とさせてしまうかもしれませんよ。待ち合わせはもちろん、「真実の口」前で!